sig理論

準備中なので、殴り書きだが書いておこう。

●何故釣れるルアーと釣れないルアーが出るのか

以前から不思議に思っていた事がある。

同じポイントで釣れるルアーと釣れないルアーが出る、経験があるはずだ。
違うルアーだもん、当たり前だよ。魚の活性がこっちのルアーにたまたま合ってたんだ。
色が良かったんじゃない?サイズ?泳層?常にそれなりの答えを考えていた。

Q:ボートで流しながら釣りをする。ただのシャロー。早く流した時と遅く流した時で釣れるルアーに差が出る。
A:ボートからのプレッシャーの違い?適度に泳ぐスピード?

Q:流れの中で流れの前に投げた時、横に投げた時、後ろに投げた時、横に投げた時だけバイトが減少する謎。
A:ルアーがちゃんと泳いでいないのかな?

Q:アイの曲がったルアーが、何故こんなに食わないのか不思議だった、そこそこ泳いでいるし、潜ってもいる。何故食わない?
A:泳ぎが不自然になると食わないのかねぇ?

Q:強烈な流れの中にバイブレーションを投げ込む、なかなか釣れない。ローリングベイトではあまりにもイージーに食って来た。
A:比較的ブルブル動くバイブとあまり動かないローリングベイト、比重の違いもあるよなぁ

Q:橋の明暗部、明暗から直角にルアーを出して来た時だけバイトが集中パターンがある。
A:今日は明暗から斜めに出すより、直角に出して来た方がいいみたい。暗い→明るいの変化が一番直角に出して来た方が多いもん。

Q:U字メソッド、何故U字を書いた後に食って来るのか?
A:ルアーがきちんと水を掴み始めたからじゃないかな?

Q:ナイトレイドとエリア10での釣果の差は?
A:泳層も近い、サイズも特別差がある訳ではない、エリア10の動きの何かがいいんだろうね。

Q:レンジバイブ、マールアミーゴ、ローリングベイトの釣果の差は?
A:ガコガコ動くレンジバイブ、ルルルと小動きのマールアミーゴ、同じくあまりバタバタしないローリングベイト。泳層?泳ぐ姿勢も違うし...

Q:なぜ、これは食う!と感じられるのか?
A:経験からルアーが思った通りに流れている瞬間に食うと感じる、ラインから伝わる釣れる動き。水流の当たり方

Q:止水域で圧倒的に強いX-80が流れの中で通用しない。
A:暴れすぎなんじゃないかねぇ

Q:弱って水面をヨヨヨと泳ぐベイト、ありゃ食われるぜ!と思ったが食われない。
A:弱ったエサってエサ釣りでも同じくダメみたい。

なんとなくその場に合わせた答えを見つけ考えて来たが、その日のパターンだから...で済ませて来た事も多い。
しかし、何度も何度も繰り返すとその日のパターンだから...では済まない事に気が付く。
おかしい、いいルアーだからってのも理由にはならない。似た泳層、似た動き、それでも差がでる。
目の前通せば食うはずなのに、なぜ...


散々経験して来た。その中でも圧倒的に安定した釣果を叩き出すルアーがある。
投げる人を問わず、色も重さも問わず...流れの有無も関係なく。
何度となく友人に負け、何度もそんなルアーに助けられた。
x-80が港湾部で強いってのは有名だが、流れの中ではどうしても他のルアーに負ける事がある。

何故流れの中で強いルアーが存在するのだろうか?何をやっても勝てない時、今日のパターンだ!
で済ませる訳には、いかない程の強さ。
エリア10、ローリングベイト(タックルハウス)、ウェーブライダー(ハルコ)、アスリート9cm(細身)、アーティスト80
流れの中で圧倒的な安定感。
何だろうか?他のルアーと何が違う?年中無休で圧倒的に強い理由に悩んでいた。
何かが共通なはずなんだ....

これらのルアーを前から見る、丸い。そう、丸いんだ。

最初はシルエットの変化を嫌っているんだと考えていた。
イワシやイナッコは比較的断面が丸い。ルアーのように細く見えたり太く見えたりは不自然だと....
しかし、シーバスのベイトとなる魚の中には、薄っぺらいサッパなども入る。丸いのが正解では説明が付かないのだ。

傾き、捕食しようとしている物の傾きが重要なのではないか?

流れの中で釣りをした事がある人は分かると思うが、ルアーは横から流れを受けると傾きながら泳いでしまう。
これは断面が丸いルアーでも同じである。断面の丸いローリングベイトも傾きながら泳ぐ。
しかしながら、断面が丸いと傾いているかどうか分かり難いのだ。
辿り付いた結論が傾いているかが分かりにくルアー = 強いルアー。

斜めにヨヨヨと弱って泳ぐベイトが食われない理由は何だろうか?弱っていて容易にエサを確保出来るのに食われない...
エサとして、健康ではないからではないか?健康に泳ぐエサしか狙わないのでは?と思うようになった。
そう!弱ったエサを演出してはダメなんだ。

アイが曲がったルアーへのバイトが圧倒的に減るのは、ルアーが傾いて泳いでいるからではないか?
流れを横切らせた時に、体高のあるルアーへのバイトが少ないのも、傾いて泳ぐから。これが原因?
U字を書いた後ばかりにバイトが集中する、これもルアーの傾きが直ってからだ。
明暗から直角にルアーを出す。その時ルアーは傾いていない。

活性が低いと感じた日ほど顕著に現われるこの現象
思い当たる事が非常に多いんだ。

エリア10とナイトレイド、止水域で釣果の差は非常に少ないのだが早く流した時、潮の流れが早い時
エリア10にどうしても軍配が上がる。

俺の好きなF-VM、比較的体高のあるルアーである。多摩川で流れを横切らせるような釣りをすると、
いきなり釣果が落ちてしまう。同じ所にウェーブライダーを投げると、普通に釣れる。
F−VM、下流に向かって投げると、普通に釣れる。魚がこのルアーを嫌っていた訳ではないみたい。

ガンガン滝のように落ちる川の流れの中。ローリングベイトは流しているだけでバイトが出る。流れにもまれて
まともには動いていないはずなんだ。同じ事を他のバイブで試しても釣果は出て来ない。

流れに同調させてボートを流すと、体高のあるF−VMでも普通に食って来る。斜めに泳いでいない時は釣れるってのは
やはりルアーの傾きが不自然と感じさせるからだろう。

何度も何度も流れのある中で検証を続けた。
フラッシング効果の高いと言われる体高のあるルアーがことごとく2軍に落ちて行く。
残るのは細身のルアーか太くても断面が丸い物。
これはシャッドでも同じ傾向だし、バイブでも同じ結果になってしまった。

ルアーの傾きが無視出来る程の弱い流れの中や、船の流し方、歩く向き、投げる方向を工夫すればもちろん
体高のある全てのルアーがダメな訳ではない。
流れと書いているが、ルアーの横から当たる水流全般についての考察である。
シビアだなと思ったら前から見て丸っこい傾きが分かり難いルアーを選んで欲しい。

あなたの中でも今まで流れの中でなんとなく強いなと思うルアーってあるはずだ。
傾きが分かり辛いルアーじゃありませんか?


に戻る